2011-06-17 鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第十回 講義 間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第五章 脱物質主義の消費文化(1)1)物質主義 産業革命、工業化による大量生産技術が商品あたりのコストを下げ、大衆の「モノ」の消費が実現 1960年代後半 第二次世界大戦後、社会主義国家への牽制のため、資本主義内部で労働者の地位を一定まで保護 生活水準の向上により、定期的な消費の実現 教育水準の向上により、カウンターカルチャーの勃発 1970年代 高度成長の終焉、天然資源の限界 共同体主義の出現⇒脱物質主義へ 2)脱物質主義 歴史的、経済的、社会的な変動を背景に持ち、ポストモダン消費論とは別の文脈に存在していた(ポストモダン消費に脱物質主義を対置する間々田への批判) 脱物質主義における問題 「モノ」はどこまで必要か 個人の価値観は「モノ」から独立してどう規定されるか 経済的側面からは制限を受けないか