鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第十回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房
第五章 脱物質主義の消費文化(1)

1)物質主義

  • 産業革命、工業化による大量生産技術が商品あたりのコストを下げ、大衆の「モノ」の消費が実現
  • 1960年代後半
  • 1970年代
    • 高度成長の終焉、天然資源の限界
    • 共同体主義の出現⇒脱物質主義へ

2)脱物質主義

  • 歴史的、経済的、社会的な変動を背景に持ち、ポストモダン消費論とは別の文脈に存在していた(ポストモダン消費に脱物質主義を対置する間々田への批判)
  • 脱物質主義における問題
    • 「モノ」はどこまで必要か
    • 個人の価値観は「モノ」から独立してどう規定されるか
    • 経済的側面からは制限を受けないか