講義

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第十一回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第五章 脱物質主義の消費文化(2)1)エコ消費 ビニール袋からエコバッグへ エコ商品の流通は近代的消費における付加価値化へ戻る 2)電子書籍 「紙でもらうゲラが…

鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第十回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第五章 脱物質主義の消費文化(1)1)物質主義 産業革命、工業化による大量生産技術が商品あたりのコストを下げ、大衆の「モノ」の消費が実現 1960年代後半 第二次…

鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第八回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第四章 消費記号論の彼方(1)1)差異化による需要の創出 構造主義以降の「関係」による意味の決定 差別化による需要の自己創出(見田宗介『現代社会の理論』、199…

鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第七回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第三章 グローバル化と消費文化(2)1)グローバル化が生んだ「非アメリカ的消費」 ヨガ カウンターカルチャー、ヒッピー思想の後、フィットネスとしての需要(「…

鈴木謙介 「『消費社会論』から見る社会学」 第六回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第三章 グローバル化と消費文化(1)1)画一化 90年代においてグローバル化=マクドナルド化だった。 1999、WTOシアトル会議での反対運動。 同年、ジョゼ・ボヴェ…

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第五回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第二章 消費文化とマクドナルド化(2)1)非マクドナルド的消費 「スタバを出し抜いた『おうちカフェ』」(『Newsweek 日本版』 2010年9月25日 18時55分 http://ww…

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第四回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第二章 消費文化とマクドナルド化(1)1)ジョージ・リッツァ『マクドナルド化する社会』(正岡寛司訳、2007、早稲田大学出版会)。 近代産業における四要素(効率…

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第三回

間々田孝夫『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第一章 ポストモダン消費論の脱構築(2)ディスカッション――ポストモダン消費について 日常生活におけるさまざまなシミュラークル(付加価値商品)。 外国車、サッ…

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第二回

間々田孝夫 『第三の消費文化論――モダンでもポストモダンでもなく』(2007、ミネルヴァ書房) 第一章 ポストモダン消費論の脱構築(1)ポストモダン論の前提 ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルのポップ・アート、デュシャンのレディ・メイド参照…

鈴木謙介「『消費社会論』から見る社会学」 第一回

1)「震災後」における流通、および大学生の就職活動 シラバスの「演習で学んだことを将来、社会人になってから活かしたいとか、具体的なビジネスのビジョンを持っているなど、強い意欲のある学生を歓迎する」という言葉が過剰とも言えない状況が、震災によ…